自動車保険の保険期間は一般的に1年間で、毎年更新手続きを行い、当年の事故の実績等が翌年の等級に影響します。
しかし、保険会社や車種、契約内容によっては、長期(3年間など)で契約を行うことができます。
長期契約のメリット
- 契約時の保険料が長期の保険期間中変わらない
前述の通り、毎年更新手続きを行う場合は、当年「等級ダウン」の事故があった場合には、翌年の保険料は上がります。しかし、長期契約の場合、契約時点で保険期間中の保険料(1年目、2年目、3年目保険料)が決まるため、保険期間中の事故による保険料の上昇を一時的に防げます。
- 保険料改定があり、保険料が上がった場合でも、保険期間中保険料は変わらない
- 毎年の更新手続きをしなくて済む
- 長期契約の割引を受けられる
長期契約のデメリット
- 事故があった場合の急な保険料の上昇
長期契約の保険期間中に複数回「等級ダウン」の事故があった場合、更新する契約の保険料がかなり上昇してしまうことがあります。長期契約の場合、保険期間中には等級が上がらないため、事故があった際の保険を適用しやすい傾向にあります。
しかし、事故自体が無かったことになるわけではありません。長期契約終了後の更新契約において、保険料が急上昇しないような注意が必要です。
- 保険料改定があり、保険料が下がった場合でも、保険期間中保険料は変わらない
自動車保険に関わらず、保険料を決定する際に、「過去どの程度の保険金が支払われたか」が大きな要因となります。
自動車(自動車事故)の将来を考えると、自動運転技術やアシスト機能など自動車自体の安全性能が高まっていき、交通事故が減少していくことが予想されます。
交通事故が減少すれば、自動車保険の保険金の支払額も下がり、よって自動車保険料が下がることとなります。
自動車保険の保険料率は車種ごとに変わります。
安全機能の優れた自動車を使用されている場合は、将来、保険料が下がる可能性があることを理解しておきましょう。
以上のように、長期契約にはメリット、デメリットとなる要素が多々あります。
それぞれの要素を考慮し、1年契約とするか長期契約とするかをお決めください。