製造物賠償(PL)リスク

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生産物賠償責任保険、総合賠償責任保険

製造業において、工場の大小にかかわらず、何かしらの物(動産)を製造または加工している企業は製造物責任を負います。1995年に製造物責任(PL)法が施行されて以降、企業側の責任は、より明確なものとなりました。

当然、並々ならぬ企業努力で欠陥、不良品が無いように商品を製造していると思いますが、どのような商品においても欠陥、不良品を『0』にするのは不可能といえるでしょう。

万一、製造した商品の欠陥等が原因で、エンドユーザーの生命、身体または財産に損害を与えてしまったことによる損害賠償責任を負った場合の補償をするのが「生産物賠償責任保険」です。

尚、生産物賠償責任保険で補償されるのは、製造した物(動産)だけではなく、提供したサービスも含まれます。例えば、エアコンの設置業者が設置したエアコンが、設置時のミスにより落下して利用者にケガを負わせてしまったケースなども補償の対象になります。
従い、製造業者だけでなく、サービスを提供する事業者も考えなければならないリスクといえます。

事故例

製造・販売した自転車が安全性を欠いていたために、利用者が転倒してケガをしてしまった。
⇒利用者は入院し、治療費や慰謝料等の損害賠償請求を受けた。

生産物賠償責任保険は、多くの保険会社でその算出基礎数字(保険料を計算する根拠となる数字)が直近決算年度の売上高となります。
しかし、火災保険の特約として生産物賠償責任を付加することができる保険商品もあり、その場合は、工場、作業場の面積を基準とします。

算出基礎数字が異なると、当然保険料も変わってきます。

製造業にとっては、必ずといっていいほど加入しなければならない保険なので、加入の仕方を工夫することでコストを抑えることが良い選択だといえます。複数のアプローチでより良い保険をお探しの方は、一度ご相談ください。

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