引渡し後、工事終了後の事故による損害賠償リスク

  • 建設業
  • 建設業における保険

生産物賠償責任保険・(建設業者向け)総合賠償責任保険など

施設賠償責任保険、業務遂行賠償の保険には加入していても、「引渡し後」、「工事終了後」の賠償事故を補償する生産物賠償責任保険には、加入していない事業者も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

工事・作業の結果(設置工事や据付工事、リフォーム工事を含む)や生産物(完成した建物等)に起因する賠償リスクで、事業遂行時のリスク同様、対人・対物の事故が想定されます。
具体的な事故例を基に、どのようなリスクかご確認ください。

事故例

  • 工場を建設し、引渡しを行った後、台風により屋根が剥がれ、そこから雨水が漏水し、天井や内装に甚大な被害が生じてしまった。
    ⇒原因調査の結果、施工のミスが判明し、修理費用や休業損害、慰謝料などとして、約5,440万円の賠償請求を受けた。
  • ビルへの看板の取り付け作業完了後、作業の欠陥が原因で看板が落下し、通行人にケガを負わせてしまった。
    ⇒ケガの治療費、休職の補償、後遺障害の慰謝料として、約1,450万円の賠償請求を受けた。
  • 住宅の配管工事の作業完了後、作業ミスが原因で水漏れが派生し、漏水事故を引き起こしてしまった。
    ⇒床やクロスの張り替え等の費用として、約15万円の賠償請求を受けた。

設計ミスや作業の欠陥等が原因で、引渡し後であっても、損害賠償事故が生じる場合があります。
この様な事故を補償する保険が生産物賠償責任保険で、事業遂行賠償責任保険同様に、設定した保険金額を上限に、実際の損害賠償金額(損害防止費用等を含む)から免責金額を差引いて保険金をお支払いします。

建設事業者向けの総合賠償責任保険などであれば、補償に含まれているのですが、一般的には、「施設賠償責任保険、事業遂行賠償責任保険」と分かれているケースが多いです。

当該保険には加入していなかったという事業者の方は、お見積りのご相談をお申し付けください。

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