自動車保険の契約方式には、「フリート契約」と「ノンフリート契約」の2通りの方式があります。
フリート契約:
付保車両台数(所有・使用する自動車の台数)が10台以上の自動車保険契約
ノンフリート契約:
付保車両台数(所有・使用する自動車の台数)が10台未満の自動車保険契約
この2つ方式で、保険料の計算方法(割引制度)や諸手続きの方法が異なってきます。ここでは、主に「フリート契約」についてご紹介いたします。
新規事業で最初から付保車両台数が10台以上の契約であれば、最初からフリート契約となりますが(ケースとしてはあまりないかと思います)、一般的には、元々の付保車両台数が9台のノンフリート明細付契約をしている保険契約者が、もう1台車両を取得して10台に到達した年度の次の満期更改からフリート契約となります。
適用単位:契約者
決定方法:「総付保台数」、「保険料」、「保険会社が支払った保険金」、「前年の割増引率」によって決定
尚、ノンフリート契約からフリート契約に変わる場合、ノンフリート等級が進んでいる契約が多い場合は、フリート契約に変わる1年目は保険料が高くなることが多くあります。しかし、翌年度、翌々年度と事故が無ければ、優良割引率が高くなることと多数割引の高さでフリート契約の保険料は大幅に安くなります。
フリート契約の割引率は「ノンフリート等級」と同様に保険会社共通のものとなります。
したがい、複数社の保険会社を比較したとしても劇的に保険料が安くなるということはありません。(保険料率が異なるため、若干の差は生じます)
基本補償の内容が同じであれば、保険料がさほど変わらないため、選ぶポイントとしては、ロードサービスなどの付帯サービスや保険会社固有の特約など個々の商品の特徴を比較していただくことをお勧めします。