医師賠償責任保険、歯科医師賠償責任保険
医療の現場で起こりうる業務上の過誤による患者への対人の賠償事故が該当します。
医師の方をはじめ医療の現場で働いている方であれば危惧するいわゆる医療ミスに幅広く対応する保険となり、基本的には関連業種であれば皆さん加入されています。
注意すべき点としては補償の対象となる人が誰になるかです。商品によって対象の範囲が異なり、院内で働く勤務医含め全員が普遍的に補償対象になっているか、開設者のみになっているか確認が必要になります。
代表的な事故例を参照し、加入している保険でカバーできるのか、あるいはされているのかご確認下さい。
事故例
- 手術ミスにより、患者に重度の後遺障害が残った
- 救急搬送され診療所で診断を受けた処置をしたが翌日死亡した
⇒死亡は誤診によるものだとして約9000万円の賠償請求
近年、インターネットの普及も手伝い医療情報は入手しやすくなりました。またテレビなどを通じた医療ミスが取り上げられるなど医療ミスを起因とした賠償請求は注目を浴びやすいです。そういった背景もあり医療訴訟は増加傾向にあります。
損害賠償の額も規模が大きく金額のインパクト、医療ミスによる院の評判へのインパクトは計り知れません。
歯科医師であれば以下のようなケースも考えられます。
事故例
- 販売した歯ブラシが硬く患者が口の中を怪我した
- 歯を削る器具が唇に接触し切ってしまった
尚、歯科医師向けの賠償責任保険の場合、美容を目的とした医療行為は補償されないケースがあるので注意が必要です。
その他に、実際に損害賠償が発生し訴訟が起きた際に発生する訴訟費用、損害の防止費用をカバーする内容になります。緊急措置費用、保険会社への賠償請求解決のための協力として必要となる費用を補償するものもあります。
医師賠償責任保険にセットするものとして勤務医の為の賠償責任保険もあります。細かに保険の分類が分かれている場合もあります。